2016年 06月 16日
【 もし、あの時あの瞬間 】
今から約50年前に
父が竹細工の専門家として、竹の生えてる東南アジア各国の技術指導へと渡り歩いていなければ。
その中に
ベトナムはホーチミン市へと勤務地として指令が出されていなければ。
もし。
母が当時ベトナム外務省にて外交官として勤めていなければ。
父の通訳者として母が配属されていなければ。
「 両親は出逢っていません。 」
もし。
サイゴン陥落が無ければ。
サイゴン陥落を一週間後に控えた中、いち早く南ベトナムが戦争で負けるという情報を元に私と母とチャーター機に乗って国を脱出し、羽田入りしていなければ。
「 日本での私の生活はありません。 」
たくさんの「 もし 」に繋がれての現在。
もし…を考えれば考えるほど、
数えきれないほどの分岐点を経ての
「 今 」に繋がります。
どれもが
「 今の私 」に繋がる
大切な歴史が今に至ります。
人間の数があるほど
そこには
たくさんの歴史もあるんだということも
忘れない自分で在りたいです。