2016年 09月 25日
【 世界文化遺産 日光東照宮 】
石のお医者さん・柴田日南です。
今日は私にとっては初めての日光でもあり世界文化遺産の東照宮も無事デビュー?を果たしました。
駐車場に着くとトンボが夫の周りを何周も飛び回り、最初は手に、次は右肩へと自然と止まりました。その記念にと慌てて撮った一枚ですが、ちょっとした光遊びな写真が撮れました。
ホント、私にとってはとても不思議な出来事でもあり、心温まるスタートにも感じられるものでした。
〜 トンボは神の使いであり、吉祥をもたらす縁起の良い存在として知られております。
《 英訳すると「DRAGONFLY(ドラゴン・フライ)」と言う名前から翼・ツメをもち火を吐くという伝説の竜との繋がりから、西洋ではまた違った解釈がありますが…ここは日本ですから日本的な解釈で。 》
トンボは後ろに引かない虫ということで武士にとって「勝ち虫」と呼ばれ、この名称から勝負事にこだわる武士たちの間では当時かなり流行しました。
( トンボは前に進む事は出来ても背を向けて、後退する事が出来ません。行った道と同じ軌道を通って、戻ってくるという習性を持っています。
その事から、戦から無事に帰還する縁起の良い虫として、トンボをモチーフにした兜などが当時、多く作られました。)〜
ちょうど修学旅行のシーズンなんでしょうか。
見渡す限り、小学6年生の生徒でいっぱい。
そこに実は元PTAとしても、少しばかり気になったことがございます。
それは「 鳥居 」を通る際に神様にご挨拶『一揖』( いちゆう ※軽いおじぎの事 )がなされてないように見えたこと。
確かに班ごととはいえ集団移動ですから、まとめることは難しいかもしれません。
ただ、剛には郷に従えという考え方があるように、必要なマナーやモラルは事前に伝えてもいいのでは?とも。
けしてそれは信仰心とか,神様だとか言うこと以前に,そこにいる地元の人達や思いを感じて,ただ「お邪魔します」「こんにちは」「いつもありがとうございます」という気持ちにも繋がることだと思います。
もちろんそれは帰り際も「 鳥居 」をくぐった後、鳥居に『一揖』の挨拶も一緒だと思います。
他にも「 敷居 」を普通に踏む子が少なくなかったという点です。
日本には
「 敷居を踏むと出世しない 」
「 畳の縁に立ってはいけない 」
「 仕切りの上に立つのはその家の主人の顔を踏みつけるようなものだ 」
というようなことが言われます。
「 敷居 」とは空間と空間を繋ぐ境目を示しています。
先人方の間では、敷居などの何かの境界線の部分に空間と空間を繋ぐ力があると考えられていました。
子供たちにも自然な形で嗜む方法って無いものでしょうか?
と、少々小うるさくなりました。
失礼致しました。
さて、気を取り直して。
徳川家康の墓所や、歴史的建造物(三猿、眠り猫、鳴き竜等)は圧巻。
世界文化遺産登録は頷けます。
そしてこちらの叶杉。
〜 諸々の願い事をこの杉の、ほこらに向かって唱えると願い事が叶うと伝えられている 〜
願いを叶えてくれる杉の木は奥ノ院にある家康公の墓所のそばにあります。
樹齢600年の巨木でもあり、真ん中に穴が開いていてまるで洞窟のようになっています。そこにはしめ縄もかけられております。
1日では見切りません。
217年振りの平成の大改修中でもありましたので、様々な観点で違う楽しみ方が出来たようにも感じました。
最後に。
長押に猿の彫刻がなされた厩舎の中に、白馬が午前10時から午後2時までの間つながれるのも知らずにとても有り難いものでタイムリーにご神馬に会えました。
しばらくその場から離れることが出来ない私。
微動だに動かないご神馬でしたが、私なりに石たちと対話する感覚で想いを馳せてたら…右耳がピクピクしはじめ、真っ直ぐに私を見つめてくれました。
それだけで何故か胸が熱くなり涙目に。
そして夫は夫で珍しいことがありました。
こちらの新しく生まれ変わった宝物館では東照宮シアターというのがありアニメやCGなどで子どもから大人まで楽しく映像で楽しめるのですが、普段はシアターに興味を持たない夫もこの時ばかりは率先して席を取ってくれたりと何時に無く不思議な行動が多々ございました。
もしかしたら、魂だけはしっかりと記憶してるのかもしれませんね。
私もですが、夫もかなり楽しんだ様子でした。
本日も最後までお読みくださり、大変光栄に感じます!
Cám ơn nhiều!